へっぽこ辞典

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記憶にございません

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「記憶ございません」「記憶ございません」

  • 証人喚問等で、質問に答えられない時に使われる言葉である。
  • 「記憶にない」という言葉は、後々、記憶が戻ったり、記憶違いであったということで正反対のことが出てきても虚偽として追及されないため、永田町や霞ヶ関界隈の一部の人の間では便利な言葉として重宝されている。 
  • 一般的には、この言葉が出てきた時には嘘をついていると感じさせてしまうため、疑惑を明らかにする意思がある場合は、使わない方が良いとされる。
  • この言葉の歴史は古く、1976年のロッキード事件まで遡る。
  • 同事件における証人喚問に呼ばれた国際興業グループ創業者の小佐野賢治氏(おさのけんじ)が証人喚問で「記憶がございません」「記憶はございません」を何度も繰り返したことが報道され、一躍、当時の流行語となった。
  • ロッキード事件以後、国会議員や官僚の間で都合良く使える言い回しであると認知されたようで(真偽は不明だが)、回答に窮する質問の際に「記憶ございません」と答えることで虚偽答弁にならず、責任がうやむやになり、免責されるという流れが国会等の答弁において一般的になったとされている。
  • 2018年には、学校法人K学園とY首相秘書官の面会を巡り記憶の限りでは会っていない」という形で応用された。「会ったかもしれないが、記憶にはない」という微妙な言い回しで追及をかわすために使われたと言われている。この微妙な言い回しについては与党内部からも疑問が呈された。しかし、後日、両者が面会したとされる証拠が見つかり、自ら面会したことを認めたことで、人の記憶はあてにならないものであるということが証明されている。
  • この一件により関係者の間では「都合が良い言葉を使えなくしやがって!」と不満が噴出しているのではないかと言われたりしているが、真実は知る由も無い。

 

ロッキード事件とは?:アメリカの航空機製造大手のロッキード社による主に同社の旅客機の受注をめぐって、1976年(昭和51年)2月に明るみに出た世界的な大規模汚職事件。(引用:ロッキード事件 - Wikipedia

→但し、真実が何かは未だにわからないのが実態である。

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